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【いまこそ多文化共生を考えるリレートークvol.1】コミュニケーションを諦めない ~日本の難民の若者たち共に生きる~

みなさん、こんにちは。ボーダレスハウスの吉田です。

ボーダレスハウスでは、世界で活躍されている人をお呼びしコロナ禍で国境に分断が起こってしまっている中で、世界をふたたび繋いでいける人を応援するため、少しでもキャリアや人生の選択の参考になればと思い、「#明日をグローバルに。世界に挑む○○さんによるトークセッション」を開催して参りました。
トークセッションの詳細と過去映像はこちら

そんな中で、私たちは一つの問題に出会いました。
ジョージフロイドさんの死によるblack lives matterキャンペーンとデモです。

ボーダレスハウスが目指す社会とは「お互いがリスペクトし合える差別偏見のない多文化共生社会」です。
私たちが目指す多文化共生の最初の一歩、それは世界に多様な価値観が存在しており、それを受け入れること・知ることです。

そんな私たちだからこそ、この問題に対してできることがあるのではないかと思い、多文化共生社会を目指し、悩みながらも活動し続ける3名のゲストをお呼びし、「いまこそ多文化共生を考える」オンライントークセッションを企画しました。
企画の想いについてはこちら

本日は6月25日に開催された渡部カンコロンゴ清花さんによるトークセッションをレポートさせていただきます。

なぜ難民と共に生きることを選んだのか。渡部さんの人生の哲学をひも解いていきます

部カンコロンゴ清花さんはNPO法人WELgeeの代表で、日本の難民問題に関わる第一人者です。

そんな彼女ですが、大学生時代から難民に興味があって、難民のサポートをしているわけではありませんでした。

日本での承認数が少なく、遠くて馴染みのない難民。
いったいどのような経験を経て、彼女は遠い存在である難民と共に生きる選択をしたのか。

私たちはそんな彼女を突き動かす想いにこそ多文化共生社会のヒントがあるのではないかと思い、トークセッションでひも解いていきました。

キーワードは#自分ゴト化 #共感 #行動です。

「明日も明後日も彼女たちを支えられるなら買いなさい。」7歳の女の子が出会った社会の不条理。

清花さんが社会に向き合うことになったきっかけは七歳の頃。
バングラデシュで水を売って生活をしている同年代の女の子たちに出会ったことから始まります。

彼女たちの水を買ってあげたいと言った時「明日も明後日も、来年も、彼女や彼女の周りの人を支えられるなら買ってあげなさい。」と叔母に言われた記憶が強く残っているそうです。

その時に自分と彼女たちの置かれる環境があまりに違うことに幼いながらすごく恥ずかしかったことを鮮明に覚えていると教えてくださいました。

その後、大学ではまずは知ろうということで戦争経験者のお話を聞いたりすることから始め、国内外に関わらず社会問題を調べ、わからないことは知ること、そして発信することを中心に活動していきました。

そんな中で直接、国際協力に関わりだしたのは大学三年生の時、バングラデシュのチャクマ族との出会いでした。

清花さんはそこで国際的には「終わった」紛争が、現地では続いており、村が焼かれることが日常茶飯事であったり、情報も政府によって統制される「大きな理不尽」を目の当たりにし、そこで現地のNGO職員として活動することを決めました。

その後、空回りもしながら国連でも働きましたが、弾圧され、村が焼かれる現状に「国家が守らない、守れない国民はこの地球でどうやって生きることができるのか?」という問いを抱きました。

北風と太陽の北風を頑張っても世界は変わらない。じゃあ太陽になろう

その後、もっと深く勉強するために東京大学大学院に進学し、たまたま難民について話す機会がありました。

日本ではいることすらあまり知られていない難民の方々。

難民について話ながら渡部さんは今まで自分が行ってきたことは北風と太陽の北風だと気づいたと仰っていました。

正面から問題に挑む北風ではなく太陽のように行動するにはどうすればいいか。
日本ではまだまだ難民について一緒に生きていくにはどのような太陽の方法があるか。

そんななか、東京で出会った同世代の難民の方々のエネルギーに刺激され、
渡部さんは難民と共に生きる社会を作るためにWELgeeを設立しました。

難民の問題をジブンゴトとして考え続けられる原動力とはなにか

トークセッションの中で、生い立ちや、社会問題との出会い、そして現在に至るまでの活動をお話しながら、そのパワフルな原動力はなにかという問を投げかけました。

その問いに対して
「社会問題について知れば知るほど全部を解決することはできない。世界で起こっていることを全部解決すると思わないと思う時期がありました。できてなくて無責任と思う自分もいたけど、それってどこかで、全部できるって全能感があるからだと気づき、そういう自分とは一度良い距離を置き、好きなことがなにかを考えようと思う時期がありました。そこで人の中に眠っているエネルギーを発掘し、それを磨いて花咲くところを見るのが喜びだし、難民に関わる問題を全て解決しなければいけないと思うのではなく、自然体にできること、「好きだから」と思えることを大好きな人と共にやること、関わっていく中で変化が起きることを感じられていることが続けられる理由です。」

モチベーションは好きなことを好きな人たちとやっているから。
そして変化の中に自分も存在しているから。

それが原動力であると渡部さんは私たちに伝えてくださいました。

そしてその上で、問題に向き合い、知り続けること、そして知った自分をまた知ることをし続けたいと仰っていたのがとても印象的でした。

Black lives matterの運動でSNSが黒くなり、ニュースにも黒人差別に始まり、いろんな社会が私たちの日常に流れてきます。

たくさんの問題に対してどう向き合えばいいか、正解はわかりません。
しかし知り続けながら自分の中で、自分らしくできることはなにかと問い続けながら行動をしていくことが大切なのかもしれないと感じられたトークセッションでした。

多様性を考えるトークリレー、次回は脱北活動家のJUNさんと相互理解についてお話します

トークリレーの2人目のゲストは北朝鮮出身の活動家YouTuber JUN HEOさん。

そしてトークセッションのテーマは、「北朝鮮脱北当事者が語る偏見や嫌悪による社会問題の実情と、相互理解の未来について」です。

北朝鮮で生まれ、祖国に追われながら脱北を果たしたJUNさん。
分断され、閉ざされた国で彼が相互理解のために当事者として活動を続ける理由はなにかをお話していただきます。

お申し込みフォームはこちらです。ぜひご参加ください。
お申し込みフォーム

JUNさんの自己紹介動画はこちら

編集後記

今回実際お話を聞いていただけた方、残念ながら参加できなかった方もいらっしゃると思います。
お話を聞いて、ブログを書いていて、清花さんの活動への熱量や、普通に生活していればなかなかないであろう経験に始終圧倒されていました。
このような生き方をしてみたいと思う自分がいる一方、何をしていけばいいか分からない自分もいます。
同じように感じている方もいるのではないでしょうか。
まずはこのようにお話を聞いていくことで得られるエネルギーもあると思います。

軸がぶれる自分を受け入れる、人は変わっていく、その変容も受け入れてく

その考え方を一つのヒントに、私たちボーダレスハウスは皆さんに価値観の変容をお届けできるようなイベントを開催していきます。

皆様のご参加をお待ちしております。

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written byBORDERLESS HOUSE